統合失調症って?
統合失調症とは
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定義
幻覚、妄想などの特徴的な症状に加え、知覚、思考、感情、意欲など多くの精神機能領域が障害される精神疾患
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原因
仮説は多数存在する。脳神経によるもので解剖は難しく確定はされていない。
ドパミン仮説
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典型的な症状
陽性症状:幻覚、妄想、精神運動興奮、観念奔逸
陰性症状:意欲減退、感情鈍麻、無動
これらは再発と寛解を繰り返し慢性的に経過する。
自己と他者を区別することの障害である。自生思考や作為体験など、思考や行動における能動感と自他境界感の喪失がみられる。一説に自己モニタリング機能の障害と言われている。すなわち、自己モニタリング機能が正常に作動している人であれば、空想時などに自己の脳の中で生じる内的な発声を外部からの音声だと知覚することはないが、この機能が障害されている場合、外部からの音声だと知覚して幻聴が生じることになる。音声に限らず、内的な思考を他者の考えと捉えると考想伝播につながり、ひいては「考えが盗聴される」などという被害妄想、関係妄想につながることになる。
よく被害妄想とか思考伝播とかがピックアップされる。完全に信じ切っている物を「~妄想」。自分でもその非合理性を理解しているものを「~思慮」という。
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疫学
有病率:0.3%~0.7%(ただし正しく診断されない、そもそも受診していない層が存在する)
好発年齢:15~35歳 男性の方が少し多い
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予後
予後は世間のイメージに比べ良好。3割ほどが完全に寛解する。症状維持しながらも社会復帰可能なものが5割。残りは治療困難とされる。
一般的な人に比べ心血管疾患による死亡率が高い。また耐糖能異常者が多いこと、非定型精神病薬服用による体重増加SEも関与していると思われる。
治療は次のリンク