アルファカルシドールとエディロールの違い

活性型ビタミンD製剤

アルファカルシドール

 効能・効果
骨粗鬆症
○下記疾患におけるビタミンD代謝異常に伴う諸症状(低カルシウム血症、テタニー、骨痛、骨病変等)の改善
慢性腎不全、副甲状腺機能低下症、ビタミンD抵抗性クル病・骨軟化症

1位が水酸化された活性型ビタミンD製剤。肝臓で25位の水酸化が必要であるが、肝障害時であっても活性化はされる。

剤形

錠、カプセル、内用液、散

内用液もあるため嚥げ下機能低下者に使える。また妊婦に禁忌でない

小児への適応もありGEも発売されていて使いやすい。

 

エルデカルシトール

効能・効果

骨粗しょう症

骨粗鬆症のみ適応がある

エルデカルシトールは1位も25位も水酸化されている。

妊婦は禁忌。剤形もカプセルのみ。小児へ使用成績あまりなし。

 

目的:エルデカルシトール(ELD)はビタミンDアナログの活性型であり、日本では骨粗鬆症の治療薬として承認されている。近年、多くの多施設無作為化比較臨床試験が実施されている。本研究では、これらの試験結果を総合的にまとめることを目的としている。

方法. MEDLINE、EMBASE、Cochrane Central Register of Controlled Trialsのデータベースを2015年2月28日までに検索した。各データベースを「エルデカルシトール」と「ED-71」の検索語で検索し、結果をまとめた。検索された3つの独立した臨床試験のデータには、合計1,332人の骨粗鬆症患者が含まれていた。3つの試験からデータをプールした後、RevManソフトウェアを用いてメタアナリシスを行い、骨ミネラル密度(BMD)と骨ターンオーバーマーカー(BTM)タイプIコラーゲンアミノ末端テロペプチド(NTX)に対するELDの効果を決定した。また、骨形成および骨吸収パラメータ、下部脊椎の椎体骨折の発生率、および骨粗鬆症患者の健康関連QOL(HRQOL)のいくつかに対するELDの効果もまとめた。

結果 . 総合効果の検定Z=6.35で、ELDは腰椎BMDを増加させた(P<0.00001)。アルファカルシドールと比較して、ELDはNTXレベルをより大きく抑制した(総合効果の検定Z=3.82、P<0.0001)。また、ELDは0.75μg/日の用量で骨アルカリホスファターゼ(BALP)を19%(P<0.01)、オステオカルシンを19%(P<0.01)抑制することが確認された。ELDはアルファカルシドールと比較して、血清BALP(26±9 vs 32±11 U/L、P<0.05)およびプロコラーゲンI(PINP)のアミノ末端プロペプチド(42±15 vs 59±23 ng/mL、P<0.05)を抑制する高い効力を示した。また、ELDは脊椎下部の椎体骨折の発生率を低下させる効果が認められた(P=0.029)。

結論:メタ解析の結果,ELDはアルファカルシドールよりもBTM(NTX)を抑制する効果が高いことが示された。臨床データから、ELDは腰椎BMDを増加させ、NTX、BALP、オステオカルシン、PINPなどのBTMを抑制し、下部脊椎の椎体骨折の発生率を減少させ、骨粗鬆症患者のHRQOLを増加させることで、骨粗鬆症の治療に効果的であることが示唆された。


www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。 PMID:26869769

 

 骨粗鬆症であればエディロールのほうがいいのかな。また腎機能低下している患者に対しては効きすぎるためアルファロールを選択する医師もいるっぽい。強いのは確実にエディロール